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子宮頸がん(HPV)ワクチン

定期予防接種(公費)

子宮頸がん(HPV)ワクチンってなに?

子宮頸がんや尖圭コンジローマなどのヒトパピローマウイルスによる感染症の予防を目的とするワクチンです。女の子の小学生高学年~高校1年生までが定期予防接種となるワクチンで、期間内であれば自己負担なしで接種が受けられます。

  • 子宮頸がん
    ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因となる病気で、子宮の入口部分に感染することで発症する病気です。ほとんどの場合は自然に治ることがありますが、感染が続いた場合がんになります。子宮頸がんは国内でも毎年2800人が命を落としているという報告もある重大な感染症で性交渉が主な感染経路です。

    ヒトパピローマウイルスは誰でも感染する可能性のあるウイルスで、女性の約80%が気づかない間に感染したり、治ったりを繰り返しています。ウイルスの型が非常に多く150種類以上あるとも言われています。ウイルスの型によっては、外陰部や膣にいぼができる線形コンジローマや再発性喉頭乳頭種、中咽頭がん、肛門がん、膣がんなどを引き起こします。

子宮頸がん(HPV)ワクチンの接種時期

子宮頸がんワクチンは全部で3回接種です。定期接種は女子が対象で、中学1年生~高校1年生の間に接種します。子宮頸がんワクチンには2価と4価と9価のワクチンがありますが、当院では(どちらか選択)

*現在4価のワクチン接種を行っています。4価のワクチンは子宮頸がんの原因になるヒトパピローマウイルス16型と18型また尖圭コンジローマの原因になる6型と11型の4つのヒトパピローマウイルスの型による感染症の予防に効果が期待できるワクチンです。

*現在9価のワクチン接種を行っています。4価のワクチンに比べ、より多くのHPVウイルス型をカバーするワクチンです。HPVウイルスの感染症の予防に効果が期待できるワクチンです。

●一般的なスケジュール

1回目:中学1年生
2回目:1回目接種から2か月後
3回目:1回目接種から6か月後

一般的なスケジュールを過ぎている場合でも、高校1年生までは定期接種の対象となっていますので、期間内の接種券がお手元にある場合はご相談ください。ワクチンの接種は原則保護者の方の同伴が必要ですので、予約を取って保護者の方と一緒にご来院ください。子宮頸がんワクチンは、予防接種専用時間以外での接種も行っておりますので、学校が終わってからの夕方の診療時間などお電話でご連絡いただき日程調整の上ご来院ください。子宮頸がんワクチンについては在庫に限りがあるため、事前のご予約が必要となりますことご了承ください。

子宮頸がんワクチンの副反応

局所的な痛みや筋肉痛はワクチン接種の一般的な副作用で、これらは通常数日以内に自然に治まります。またまれに痛みやストレスの反応として自律神経系が一時的に過剰に反応し、心拍数の低下や血圧の低下を引き起こし、一時的な意識喪失(失神)を引き起こす場合があります。

接種後に十分な休息をとり、接種によるストレス反応が落ち着く時間を確保することが大切です。

また、失神が起こると転倒によるけがのリスクがあるため、接種を受ける際は、寝た状態で接種を受けることや、接種後に一定の時間、安静に過ごすことも検討されると良いでしょう。 ワクチン接種における副作用やリスクを理解し、適切な対策を取ることで、接種の経験をより安全で快適なものにすることが可能となります。お気軽にご相談ください。

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