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予防接種

BCG

定期予防接種(公費)

BCGワクチンってなに?

結核に対し免疫を作り、予防する目的で接種を行うワクチンです。
定期予防接種のため、定期予防接種期間内であれば自己負担なしで接種が受けられます。

  • 結核
    結核菌という細菌の感染によって発生する病気です。
    始めは咳や発熱が続き、かぜに似た症状が見られます。長期にわたり症状が続くことが特徴で、微熱が続き、手足が麻痺することや、元気がなくなるなどの症状がみられることもあります。
    咳が長引く、長期的に体調が悪いなどの症状がみられる場合、家族への感染にも注意が必要なため、予防が大切な病気です。重症化すると、肺結核や結核性髄膜炎を起こして命に関わることもあります。感染力が強く国内では未だ毎年3万人以上の患者がいるという報告もあります。

他のワクチンと異なり、スタンプ式の注射(ハンコ注射)で接種をします。ハンコ注射を使用するのは皮膚の内側である皮下ではなく、皮膚の表面に近いところの皮内に注射するためです。皮内には樹状細胞と呼ばれる免疫細胞があり、免疫がつきやすいと言われています。

BCGワクチンの接種時期

BCGワクチンは全部で1回のみの接種です。定期予防接種のため、自己負担なしで接種を受けることができます。

●一般的なスケジュール

1回目:生後5か月~8か月になるまでの間

定期接種の可能な期間は、0歳~1歳までの間とされていますが、病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めた生ワクチンのため、2~3カ月のような早い段階だと副作用も大きくなります。また、生まれつき免疫がたいへん弱い先天性免疫不全症の赤ちゃんには接種できません。先天性免疫不全症の診断がつけにくいこともあり、生後3か月未満での接種はおすすめできません。

地域によって推奨される接種のタイミングが異なっていたり、集団接種での実施がされていたりすることがあります。横浜市にお住まいの方は、個別接種で生後5か月~8か月を目安に接種が推奨されています。当院でも接種を行っておりますので、ご予約してご来院ください。

BCGワクチンの注意点

9本の細かい針を皮膚に押し付けるタイプのはんこ注射になります。その部位は乾くまで触らないようにしてください。

BCGワクチンの副反応

接種を行ってから2~3週間後に、接種の部位が腫れて膿みが出てくることがあります。しかし数か月で自然治癒しますので、塗り薬や貼り薬の使用は行いません。また割合は1%未満ですが、接種してから1~2か月後ほどで脇の下のリンパが腫れてくることがありますが、正常な免疫反応なので自然に治癒します。また、こどもが先天的免疫不全症を発症していた場合に菌が全身に広がってしまう場合があります。

●コッホ現象について

BCGワクチンを接種してから3~10日後に接種部位に赤みをともない、膿んできた場合は接種前から結核に感染していた可能性が高まります。これをコッホ現象と言い、ワクチンによる副作用ではありません。そのため、なるべく早くワクチンの接種を行ったクリニックへ受診をしてください。

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