アデノウイルスは、多様な型があり、感染する体の場所によって様々な症状を引き起こします。例えば、鼻水や鼻づまりといった風邪に似た呼吸器症状や、眼に感染した場合は目やにやかゆみを引き起こす流行性角結膜炎、のどの痛みを特徴とする咽頭結膜熱(プール熱)、嘔吐や下痢を引き起こす急性胃腸炎などがあります。
特に夏には咽頭結膜熱が流行しやすく、プールの水やタオルなどを介して感染が広がるためプール熱と呼ばれるものが有名ですが、夏だけに感染するわけではないので、年間を通して注意の必要な病気です。
など様々な症状を引き起こします。
感染する場所によって、症状や呼び方が異なり、
などが挙げられます。
アデノウイルスはウイルスの一種ですので、抗菌薬は効きません。いわゆる特効薬のようなものが無いため、症状を和らげるお薬を服用して、ウイルスが体外に排出されていくのを待つことが治療の基本になります。発熱がひどい場合やのどの痛みがひどい場合には、解熱鎮痛剤を資料することもあります。のどの痛みや発熱があるため、水分を取れず脱水症状を引き起こすこともありますので、注意が必要です。また、感染力の強いウイルスなので、飛沫感染や接触感染などへの対策も大切です。
アデノウイルスと呼ばれるウイルスへの感染が原因です。多様な型があるので、繰り返し感染することの多い病気です。感染力が非常に強く、プールの水を介して感染することや、感染した人とタオルを共有するなどして感染することがあります。お風呂やタオル、洗面用具、食器などは別にするなど、家庭内で感染を拡げないように工夫することが大切です。
発症後、しばらく発熱や嘔吐、下痢が続くことで脱水症状を起こしたり、食事がとれず栄養不足になったりしやすいので、食事はうどんやおかゆ、豆腐など柔らかいものを取るようにし、少量ずつこまめに経口補水液やお茶などで水分を取るようにしてください。ぐったりしていたり、焦点が合わない、意識がもうろうとしているという場合には、お早目にご相談ください。