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便秘症

便秘は病気です!

咳や発熱などとは違い、便秘はわかりにくい病気です。
重症になると、食欲がなくなったり嘔吐したり、お腹が出っ張ってきたり、さらにひどくなると逆に下痢の様な水様の便が出たりしますが、症状がわかりにくいので(特にお子様が大きくなると親がいちいち便の回数や正常をチェックしないので)、なかなか便秘と気づくのが難しいのです。

また、お母さんが妊娠中はお腹に赤ちゃんがいるために便秘になりやすく、多くのお母さんが出産するまでに便秘を経験します。その事もあり、お母さん方にとっては「便秘ってよくある事よね」位の認識で、お子様の便秘も見逃しがちです。

さらに現代は、

  • 食生活の欧米化
  • トイレが洋式になり、排便時にふんばりにくい
  • 生活の変化(塾通いやTVゲーム、新型コロナの影響で外遊びの機会が減る)

等が原因で、以前よりもずっと便秘にかかりやすい環境になっています。
うちの子は大丈夫、と思っている方も、もう一度お子様の食事や排便について見直してみて下さい。

  • 頻繁におなか・お尻を痛がる
  • 排便に時間がかかる、便に血が付く
  • いつもおしり(肛門のまわり)が荒れている
  • 足をクロスしたりして、排便を我慢している様子がある
  • 食欲がない、よく吐く、口が臭い
  • おねしょがなかなか治らない

これらの症状が認められるときは、もしかすると便秘かもしれません。

当院では腹部超音波装置を用いて便秘の有無や状態を的確に把握し、必要があれば便秘の程度やお子様の年齢等に応じた治療を行っています。
超音波検査は痛くなく、時間もかからず、放射線被爆もない、簡便で安全な検査ですので、お子様の便秘が心配な時はどうぞお気軽にご相談ください。

便秘ってどんな病気?

実は便秘は子どもによくみられる症状の一つで、小学生の4人に1人は便秘という調査結果もあります(日本トイレ研究所,2020)。便秘は『便が滞った、または便が出にくい状態』と日本小児外科学会で定義されています。便秘の定義は様々あり、一概に何日便が出ていないかということでは判断が難しい病気です。

子どもの場合は、

  • 通常に比べて2日~3日長く排便がない
  • 排便時に痛みがある、便が硬い
  • トイレが詰まるような大きい便が一度に出る
  • 便の外側に数滴の血液がついている

が便秘の目安となります。

うんちから見る健康サイン

子どもの便秘を発見するサインは、ウンチの状態にもヒントがあります。
まずは、ウンチの状態をチェック!

タイプ形状特徴健康サイン
コロコロ便コロコロ便硬くてコロコロしたウンチ。
ウサギのふんのようなウンチ。
便秘疑い
硬い便硬い便コロコロの便がつながった状態のウンチ。
ソーセージのような形のウンチ。
便秘疑い
やや硬い便やや硬い便表面にひび割れのあるバナナのような形のウンチ。便秘傾向
普通便
(バナナ様)
普通便(バナナ様)表面が滑らかで軟らかいバナナのようなウンチ。
とぐろを巻くこともある。
正常
やや軟らかい便やや軟らかい便はっきりとしたしわのある軟らかいウンチ。
半分固形がまざったようなウンチ。
下痢傾向
泥状便泥状便境い目がほぐれて、ふにゃふにゃしたウンチ。
決まった形はなく、泥のようなウンチ。
下痢傾向
水様便水様便水のような状態で、固形物を含まないウンチ。下痢傾向

ただし、一概にウンチの形だけで便秘と判断することはできません。便秘の場合、便が滞って固まることがありますが、固まったウンチと腸の隙間を通って下痢が漏れ出ている場合もあります。子どものウンチがどんな状態かを知ることで、どのような傾向があるのか、診断の手掛かりになりますので、気になる様子がある場合はチェックして医師に相談するようにしましょう。

便秘の原因・治療

便秘の原因は、食事や睡眠などの生活習慣だけでなく、消化器官の器質的な異常が原因の場合もあります。まずはうんちやお腹の中の状態を把握してから治療をすることが大切です。

便秘の状態を知る

ウンチの状態や何日間ウンチが出ていないのかを記録するようにしましょう。おむつを着用している場合には、うんちの出たおむつを持って医療機関に相談すると、実際に状態を確認できますので、是非持ってきてください。

当院では腹部エコー(超音波検査器)を使用して、子どものお腹の状態を確認します。腹部エコーを使用することで、お腹の中の様子を画像にして検査することができます。うんちが溜まっていないか、腸や膀胱などに異常がないかを見ながら、診察を行っています。必要に応じて、エコーの写真を撮ってご家族にお渡しして、治療経過の状態をご家族にもしっかりと理解していただけるように心がけております。

便を出すための治療

  • 綿棒浣腸・浣腸

    便が滞っている場合、まずは溜まった便を出してあげることが大切です。
    赤ちゃんの場合は、肛門が刺激されると排便が促されることがあります。肛門が切れてしまわないように、グリセリンを塗った綿棒で肛門を軽く押したり、2~3㎜だけ肛門に挿入して刺激して、排便を促します。

    少し上の年齢のお子さんの場合、肛門から便を軟らかくしたり、腸の運動を刺激したりするお薬を浣腸して入れていきます。

  • 薬の服用

    腸の状態を正常に戻すために、酸化マグネシウムを含むお薬を服用します。

  • 生活習慣の改善

    子どもの便秘の原因には、緊張やストレス、睡眠不足、生活習慣が関わっている場合が少なくありません。食生活を整えたり、水分を多くとるようにしたりすることはもちろんですが、ウンチを定期的に出す為の生活リズムを整える方法をご家族の方と一緒に考えて、治療していきます。

    子どもの便秘は、気づかないことの多い病気ですが、ウンチの状態や慢性的な腹痛、トイレを嫌がったり、いきんだ時に泣くなどのサインがあります。これってもしかして、便秘のサインかなと思ったら、お気軽にご相談ください。

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