ヒブワクチンとは、こどもの細菌性髄膜炎で最も多い原因のインフルエンザ菌b型(Hib)に対する抵抗力を高める効果が期待できるワクチンです。
ヒブ(Hib)ワクチンは全部で4回の接種が推奨されています。定期予防接種で、自己負担なしで接種することができます。
●一般的なスケジュール
1回目:生後2か月
2回目:生後3か月
3回目:生後4か月
4回目:生後1歳
生後2か月~7か月未満の間に接種を開始した場合、1回目~3回目は約4週間以上間隔をあけて接種をしていきます。4回目の接種は3回目接種をしてから、7か月~13か月後の間に接種しましょう。
定期予防接種として接種可能な期間は5歳までですが、早めの接種が推奨されていますので、生後2か月のワクチンデビューのタイミングから接種をおすすめしています。
〇持病や海外での居住などで接種が受けられなかった方へ
生後2か月から接種ができなかった場合でも、スケジュールを調整して予防接種が受けられます。
<接種開始時期が生後7か月以上12か月未満の場合>
全部で3回の接種になります。
1回目:生後7か月~11か月
2回目:1回目から4~8週間経過後
3回目:2回目から7~13か月後の間
<接種開始時期が1歳以上5歳未満の場合>
全部で1回のみの接種になります 生後5歳になるまでに1回、ワクチン接種を受けましょう
ヒブワクチンの副反応としては、接種した場所の赤みや腫れ、痛み、しこりなどがみられますが、ほとんどの場合は24時間以内に自然に解消されます。また、発熱や不機嫌、下痢、食欲不振などの全身症状が見られる場合もあるものの、数日以内に症状は治まることがほとんどです。
ごく稀に、声をかけても反応が薄い・無いショック症状や息苦しい・呼吸困難といったアナフィラキシー様反応が見られる場合もあります。けいれんやショック症状、アナフィラキシー様反応が見られる場合には、すぐに医療機関に相談するようにしてください。当院ではワクチン接種後の急な症状にも対応できるように、院内や、ショッピングモール内でお過ごしいただくようにご案内しております。